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「変動金利が1%を超えた…もう住宅ローンは厳しいのか?」
2026年4月、ついに大手銀行の変動金利が15年ぶりに平均1%を突破しました。
フラット35も現行制度で過去最大の上げ幅を記録。「金利上昇時代」は、もはや他人事ではありません。
ただ、数字だけ見て焦る必要はありません。
実は銀行ごとに金利差は大きく、選び方次第で月々の返済額に数万円の差が出ることも。
この記事では、2026年4月の住宅ローン金利を銀行タイプ別に一覧比較し、前月からの変動や「今後どうなるか」の見通しまで、住宅ローンの現場にいるプロの視点でお伝えします。
2026年4月の住宅ローン金利|全体の動向
まず結論から。2026年4月の住宅ローン金利は「変動は上昇、固定は横ばい」です。
日銀は2025年12月に政策金利を0.50%→0.75%に引き上げました。その影響が、2026年3月〜4月にかけて各銀行の変動金利に反映された形です。
一方、固定金利は長期金利(10年国債利回り)に連動するため、国債市場が落ち着いていた影響で大きな動きはなし。
変動と固定で明暗が分かれた月と言えます。
ネット銀行の住宅ローン金利|変動・固定比較
変動金利の最安値はネット銀行が独占しています。
ただし、4月は住信SBI・auじぶん・PayPay銀行が一斉に+0.25%の引き上げを実施。「ネット銀行なら安い」という常識にも変化が出始めています。
変動金利(新規借入・最優遇適用時)
| 銀行名 | 変動金利 | 前月比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| SBI新生銀行 | 0.640% | 据置 | 5月に基準金利見直し予定 |
| イオン銀行 | 0.780% | 据置 | 5月に基準金利見直し予定 |
| PayPay銀行 | 0.850% | +0.25% | 最大優遇時 |
| 住信SBIネット銀行 | 0.898% | +0.25% | WEB申込コース |
| auじぶん銀行 | 0.930% | +0.25% | 優遇割フル適用時 |
| ソニー銀行 | 0.997% | 据置 | 5月に基準金利見直し予定 |
| 楽天銀行 | 1.378% | +0.119% | TIBOR基準で毎月変動 |
注目ポイント
SBI新生銀行の0.640%は業界最安水準。ただし5月に基準金利見直しが控えており、この金利で借りられるのは4月が最後の可能性があります。検討中の方は早めの判断が必要です。
固定金利10年・全期間固定
| 銀行名 | 固定10年 | 全期間固定35年 |
|---|---|---|
| auじぶん銀行 | 1.55% | 3.921%〜3.945% |
| PayPay銀行 | 2.230% | 3.250% |
| ソニー銀行 | 2.998% | — |
| 楽天銀行 | 3.314% | — |
固定10年で目を引くのはauじぶん銀行の1.55%。メガバンクの固定10年(2.85%〜2.95%)と比べて約半分の水準で、かなり攻めた金利設定です。
メガバンク(大手銀行)の住宅ローン金利
メガバンクは3月・4月に分かれて変動金利を引き上げました。
「大手だから安心」という方は多いですが、金利だけ見るとネット銀行より0.1〜0.3%ほど高いのが現状です。
変動金利(新規借入・最優遇適用時)
| 銀行名 | 変動金利 | 前月比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 0.945% | 据置 | 3月に+0.275%引き上げ済み |
| りそな銀行 | 0.890%〜0.950% | +0.25% | 融資手数料型で最優遇0.890% |
| みずほ銀行 | 1.025% | +0.25% | 4月から引き上げ |
| 三井住友銀行 | 1.175% | 据置 | 3月に+0.25%済み。実質は合計+0.35% |
固定金利10年・全期間固定
| 銀行名 | 固定10年 | 全期間固定 | 前月比 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 2.92% | — | 据置 |
| みずほ銀行 | 2.85% | 3.43% | 据置 |
| 三井住友銀行 | 2.95% | 3.84% | 据置 |
メガバンクの固定10年は2.85%〜2.95%で横ばい。変動金利とは対照的に、大きな動きはありません。
「変動は怖いけど固定は高い…」と感じる方が多いと思いますが、固定金利がこのまま横ばいで推移するなら、今のうちに固定で組むのも一つの選択肢です。
フラット35の金利|過去最大の上げ幅を記録
全期間固定の代表格・フラット35は、2026年4月に2.49%となりました。
| 項目 | 金利 |
|---|---|
| フラット35(21年以上・融資率9割以下) | 2.49% |
| 前月(2026年3月) | 2.25% |
| 上昇幅 | +0.24%(現行制度で過去最大) |
| りそな銀行 フラット35S | 1.990%(+0.240%) |
上昇の背景は、新発10年国債利回りが2.12%→2.24%に上昇し、それに連動して機構債の表面利率も引き上げられたこと。
金利だけ見ると「高い」と感じるかもしれませんが、フラット35は35年間金利が変わらない安心感があります。
労金・JA・地方銀行の住宅ローン金利
「ネット銀行やメガバンクだけが選択肢ではない」というのが、住宅ローンの現場で日々感じることです。
労金やJA、地方銀行には知られざる好条件が隠れています。
労金|固定金利の穴場
| 金利タイプ | 金利 | 備考 |
|---|---|---|
| 変動金利 | 1.205% | 団体会員向け最優遇 |
| 固定金利10年 | 1.455% | メガバンクの約半分 |
| 固定金利20年 | 2.300% | — |
| 全期間固定(21〜35年) | 2.600% | — |
固定10年で1.455%は破格
メガバンクの固定10年は2.85%〜2.95%。労金はその約半分です。
変動金利は1.205%とやや高めですが、「固定で安心して借りたい」方にとって労金は最有力候補。
勤務先が労働組合に加入しているなら、まず確認すべき選択肢です。
JA(農協)住宅ローン
| 金利タイプ | 金利(参考:JAバンク埼玉) |
|---|---|
| 変動金利 | 1.080% |
| 固定金利10年 | 1.825% |
JAの金利は地域ごとに異なりますが、参考値としてJAバンク埼玉の数値を掲載しています。
変動1.080%はメガバンクと同水準。地域密着のJAは審査基準が柔軟なケースもあるため、大手で断られた方の選択肢としても注目です。
地方銀行・信用金庫|平均値の目安
| 金利タイプ | 平均的な金利水準 | 備考 |
|---|---|---|
| 変動金利 | 0.975%〜1.10% | 横浜銀行 0.975%(融資手数料型) |
| 固定金利10年 | 3.00%〜3.20% | 横浜銀行 3.050% |
地方銀行は変動金利でメガバンクと同水準〜やや低い場合もあります。
一方、固定金利はメガバンクよりやや高め。「地元の銀行だから」と条件を確認せず決めてしまうのはもったいないので、必ず複数の銀行を比較してください。

金利タイプ別ランキング|変動金利TOP10
2026年4月時点の変動金利を低い順に並べました。
銀行選びの第一歩として、まず「どの銀行が安いのか」を把握しておきましょう。
| 順位 | 銀行名 | 変動金利 | タイプ |
|---|---|---|---|
| 1位 | SBI新生銀行 | 0.640% | ネット銀行 |
| 2位 | イオン銀行 | 0.780% | ネット銀行 |
| 3位 | PayPay銀行 | 0.850% | ネット銀行 |
| 4位 | りそな銀行 | 0.890% | メガバンク |
| 5位 | 住信SBIネット銀行 | 0.898% | ネット銀行 |
| 6位 | auじぶん銀行 | 0.930% | ネット銀行 |
| 7位 | 三菱UFJ銀行 | 0.945% | メガバンク |
| 8位 | 横浜銀行 | 0.975% | 地方銀行 |
| 9位 | ソニー銀行 | 0.997% | ネット銀行 |
| 10位 | みずほ銀行 | 1.025% | メガバンク |
TOP3はすべてネット銀行。1位と10位で0.385%の差があります。
3,000万円を35年で借りた場合、金利0.385%の差は総返済額で約220万円の違いになります。銀行選びがいかに重要か、この数字が物語っています。
前月(3月)からの金利変動まとめ

「先月からどれくらい上がったのか?」を把握しておくことで、金利のトレンドが見えてきます。
| 金利タイプ | 3月 | 4月 | 変動幅 |
|---|---|---|---|
| 変動金利(メガバンク平均) | 約0.85% | 約1.01% | +0.16% |
| 変動金利(ネット銀行平均) | 約0.72% | 約0.88% | +0.16% |
| 固定10年(メガバンク平均) | 約2.90% | 約2.90% | 横ばい |
| フラット35(最低金利) | 2.25% | 2.49% | +0.24% |
変動金利はメガバンク・ネット銀行ともに約+0.16%の上昇。
これは2025年12月の日銀利上げ(0.50%→0.75%)が時差で反映されたものです。
フラット35の+0.24%は目立ちますが、長期金利の上昇幅(+0.12%)と機構債の上乗せ分を考えると妥当な範囲。
「急激に上がった」と見えますが、構造的には想定内の動きです。
住宅ローンのプロが見る|4月金利の「本音」
ここからは、1,000件以上の住宅ローン相談を受けてきたスマモゲの視点で、金利データだけでは読み取れない「本音」をお伝えします。
変動金利1%超えは「怖い」けど、冷静に見れば問題ない
「変動金利が1%を超えた」というニュースは衝撃的に聞こえます。
でも、ちょっと待ってください。2010年頃の変動金利は0.975%〜1.275%でした。つまり、今の金利水準は「異常に高い」のではなく、「ゼロ金利時代が異常に低かっただけ」というのが実態です。
固定金利が3%前後、変動金利が1%前後。この金利差を考えれば、変動金利は依然として「低い」部類に入ります。
「最安金利」だけで銀行を選ぶと失敗する
SBI新生銀行の0.640%、魅力的に見えますよね。
でも、表示金利=あなたが借りられる金利ではありません。
最優遇金利は年収・勤続年数・他の借入状況などの審査結果によって決まります。
特にauじぶん銀行の「金利優遇割」は、au携帯+じぶんでんき等の条件を満たさないと最安金利にはなりません。
銀行選びのチェックポイント
・表示金利だけでなく「自分が適用される金利」を確認する
・事務手数料(定率型2.2%が主流)も含めた総コストで比較する
・団信(団体信用生命保険)の保障内容も銀行ごとに違う
・審査に通らなければ、金利の低さは意味がない
労金の固定金利は「もっと知られるべき」
正直に言って、労金の固定10年 1.455%はもっと注目されるべきです。
メガバンクの固定10年が2.85%〜2.95%なのに対し、労金は約半分。この差は大きい。
「労金って、なんとなく堅そう」「自分が使えるのかわからない」という声をよく聞きますが、勤務先が労働組合に入っていれば利用できます。
会社の総務部門に聞けばすぐわかるので、確認しないのはもったいない。
5月以降、さらに上がる可能性がある
見逃してはいけないのが、SBI新生銀行・イオン銀行・ソニー銀行は5月1日に基準金利の見直しを予定していること。
現在の低金利が維持される保証はなく、来月さらに上昇する可能性があります。
加えて、日銀の次回金融政策決定会合は4月28日。
市場は2026年中に追加利上げ(0.75%→1.00%)を織り込み始めており、「いつか借りよう」と先延ばしにするほど、金利は上がるリスクが高い状況です。
「金利が下がるまで待とう」はハイリスク
日銀が利下げに転じる見通しは当面ありません。
待てば待つほど金利が上がり、同じ物件でも総返済額が数百万円増える可能性があります。
「今が一番安い」と考えて行動することが、結果的に最も得をする選択です。
金利が上がっても「借金+家賃」より安くなるケースがある
ここまで読んで「金利が上がってるなら、やっぱり住宅ローンは厳しいのかな」と感じた方もいるかもしれません。
でも、借金を抱えて家賃を払い続けている方にとっては、話が別です。
変動金利が1%を超えたとはいえ、カードローンの年利15%やリボ払いの年利18%とは比べものにならない低さです。
複数の借金を住宅ローンにまとめることで、金利差の恩恵を最大限に受けられます。
スマモゲでは、これまで1,000件以上のご相談を受けてきました。
「借金がある=住宅ローンは無理」と思い込んでいた方が、相談後に住宅ローンを通してマイホームを手に入れたケースは数え切れません。

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